1.人口データから地域の現状を把握
まずは、地域人口にかかわる診断が不可欠です。市町村単位はもちろんですが、更に小さな地域単位で見ることも非常に重要です。小学校区程度の地域毎に、どこで若年世代や赤ちゃんが増えている、あるいは減っているか、これを把握することで地域に共通する要因をあぶりだし、地域の学び合いにも活用できます。
また、人口分析と併せて「地元関係図」も作成されると地域分析にはより効果的です。
※地元関係図の解説はこちら
2.このままの人口推移が続いた場合の将来人口推計
このままの人口動態が今後も続いた場合、将来的に人口がどう推移していくのか、客観的に見れる数値としてしっかり算出してください。
3.人口安定化シナリオを作る
定住増加を中心に、出生率向上・転出率抑制も組み合わせた人口安定化シナリオを作ってください。3つの人口安定要素をうまく組み合わせることで、単独では困難な人口安定化達成ができるとともに、そのために必要な目標水準も手に届きやすいものにしていくことが可能となります。
4.人口分析・推計結果(上記1~3)のデータを行政と住民で共有
当然ですが、持続可能な地域づくりの構築には、住民自らが本気にならないといけません。分析結果は行政だけでなく住民にも広く、分かりやすく理解してもらう必要があります。
具体例:住民向け報告会の実施
5.地域住民・行政が一体となり、「これならできる」という定住目標を設定
地元のことは、そこで暮らす住民が一番知っているはずです。地域毎の実情・特徴・可能性に応じた「これならできる」という定住目標を地域住民・行政が一体となって具体的な目標を定めてください。
小学校区程度の地域単位で実施することが必須です。
この後「3.」で作成した安定化シナリオを見直してみてください。
具体例:ワークショップの実施、地元関係図の作成
6.計画を定期的に見直し、他の地域と学び合う
計画は定期的に見直すとともに、成果をあげている(あげていない)地域に共通する要因を把握し、他の地域から学び合うことで、より効果的に地域づくりが進めることができます。
具体例:全地区での活動成果報告会等の実施